
オンラインカジノが違法になるケースについて、過去の事例からまとめています。
結論から言うと、2022年時点では、「オンラインカジノをプレイ」したことで、逮捕&起訴&罪が確定したことはない、ということになります。
現在は、ライセンスを取得したオンラインカジノをプレイしている限り、プレイヤーを処罰する法律がないということ。
今後、法律が改正されたら、違法という扱いになるかも知れませんね。
日本の法律では「オンラインカジノ」という文言を盛り込んだ法律はありません。
違法になるかどうかは、賭博罪が適用されるかどうかで争われるんですね。
衆議院のサイトに「賭博罪及び富くじ罪に関する質問主意書」というものがありました。
賭博罪及び富くじ罪に関する質問主意書
これによると、「インターネットでオンラインカジノにアクセスして賭博をする場合、運営者が海外で、その国の法律で認められている場合は逮捕されない」
となっています。
もっとひらたく言うと、こんな感じ。
賭博場の元締めが捕まる場合は、客も捕まるよ、ということですね。
「必要的共犯」(刑法第百八十六条第二項)という考え方で、賭博罪は賭博開帳者が処罰されないかぎり、客も処罰されないってことのようです。
オンラインカジノは、確実に賭博にあたります。
海外サーバの場合は合法になる場合があります。
サーバが海外にある場合は、「海外に行って、カジノをプレイした」という扱いになります。ラスベガスに旅行してカジノ(賭博)をプレイしても合法なのと同じ扱いなんですね。
具体的な国を見ていきましょう。
韓国やシンガポール、ブータン、インドネシアなどでは「オンカジは違法」なので、例えば韓国サーバでオンカジをプレイしたら違法です。
コロンビアや台湾、タイ、ラオスなど「違法だけど無起訴」という扱いの国があり、賭博開帳者が逮捕されないので顧客も逮捕されません。(ただし、法律改正などで状況が変わる可能性はあり)
オンラインカジノで逮捕者が出た事例が2016年に1件だけあります。
関連)オンラインカジノ運営業者を逮捕 全国初…国内運営と判断 - 産経ニュース
わー、海外で合法なのに逮捕されてんじゃん。オンラインカジノって、実は危険…?
実は、逮捕されて10ヶ月後、不起訴処分となっています。
まず、対処された3人は、100万円以下の罰金など比較的軽犯罪に対して行われる、「略式起訴」という方式で起訴されました。
「自分で罪を認めるなら、罰金などが確定する」というものです。
が、3人のうち、ひとりがこれを不服として裁判を起こしました。その結果、10ヶ月後に「不起訴」
その根拠としては、
「賭博法は、運営の胴元を逮捕するための法律。
今回の胴元の運営は合法で、プレイヤーのみを罰することはできない」
ということでした。
「逮捕された!ウワー!」という感じで報道されましたが、不起訴になったことは、あまり報道されませんでしたね。警察としても、見せしめ的にとりあえず3人だけ逮捕してやれという感じだったのかも知れません。
それ以降、逮捕者はなし。
つまり、この逮捕のおかげで「ネット経由で合法なサーバ上でオンラインカジノを遊んでも無実」という事例ができたんですね。
ただし、警察や政府の一部には「海外オンラインカジノを摘発したい」という意思があるように思えます。けっこうな大金を使うサービスなのに、ろくに政府が税金を取れない(利益が出た分に税金がかかる)からでしょうか。
今後、法律が改正されたら、状況が変わってくるかも知れません。
オンラインカジノを遊ぶ場合、サーバが海外だと合法の場合と違法の場合があります。
具体的に、どういうケースが違法になるんでしょうか?
「サーバの設置されている国で、オンラインカジノが許可されているかどうか」
が重要なポイントです。
オンラインカジノの「ライセンス」を調べていくと、わかります。
オンラインカジノの老舗、ベラジョンカジノは違法かどうか?
運営元の会社は、Breckenridge Curacao B.Vで、ベラジョンカジノはキュラソー政府公認のライセンスを取得しています。
キュラソーライセンスは、20年以上運営している老舗カジノも取得しているライセンスです。
ベラジョンカジノは、運営10年程度の中堅どころですが、運営開始以来、逮捕者はナシです。
ベラジョンカジノは、月間7,000万アクセス以上あり、プレイヤー数は100万人以上と言われています。TwitterやYoutubeで、ベラジョンカジノで遊ぶ様子を顔出し配信している人もいるくらい。2022年には、Youtuberのラファエル氏が、ベラジョンカジノのアンバサダーに就任しています。
少なくとも、TwitterやYoutube(Google)でカジノプレイ動画が存在している間は、違法ではないと言えるんじゃないでしょうか。(TwitterやGoogleの顧問弁護士がチェックしているはず) ただし、処罰する法律がないだけで「完全に合法です」というわけでもないので、今後ベラジョンプレイ動画が一斉に消されるようなことがあったら、警戒したほうがいいかも知れません。
ライセンスが現在も有効かどうかは、以下のURLで確認できます。
公式サイトにもライセンスバッジの画像が小さく掲載されていました。
https://verification.curacao-egaming.com/validateview.aspx?domain=verajohn.com
会社名、ウェブサイトのURL(verajohn.com)が確認できますね。現在のライセンスは「Status:LICENSED」(ライセンス有効)となっています。
なお、ライセンスが無効の場合は以下のように「Status:UNLICENSED」という表示になります。
インターカジノの運営元もベラジョンと同じBreckenridge Curacao B.Vです。
intercasino.comのサーバ設置国は、US(アメリカ)のSan Francisco(サンフランシスコ)で、オンラインカジノ合法国でした。
キュラソー政府公認ライセンスを取得していて、以下のURLで現在のライセンスステータスが確認できます。
https://verification.curacao-egaming.com/validateview.aspx?domain=intercasino.com
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